診療内容

当院の特徴 〜患者様が安心して受診できるための取り組み〜

  • 大学病院・地域中核病院で豊富な経験を活かし、患者様の立場に立って診療にあたっております。各種検査画像をご覧いただきながらご説明いたします。
  • お薬の処方は院内・院外とも対応しております。患者様のご都合の良い方法でお受け取りください(一部は院外処方のみとなります)。院内処方では会計時にお薬をお渡しいたします。院外処方ではお近くの薬局で薬剤師による幅広く丁寧な服薬指導とお薬手帳の発行が受けられます。お急ぎの場合は院外処方をお勧めします。
  • 基本的に月曜日から土曜日まで平日は毎日診療しております。(休診日は日・祝です。木曜日と土曜日は午前診療のみとなります。)
  • 新型コロナウイルス感染症を含む各種感染症の院内感染防止に配慮しており、安心して受診できるように努めております。
  • 治療が難しい疾患に関しては専門的な病院とスムーズな連携を行っております。
  • 感染予防と患者様の利便性向上のためキャッシュレス決済に対応いたしました。
  • 新型コロナ感染時など外出ができない場合は、オンライン診療をご利用できます。

目の病気とその治療

  • 白内障

 眼球をカメラに例えると水晶体はレンズに相当します。白内障はこの水晶体が混濁する疾患で、「かすんで見えにくい」、「だぶって見える」、「まぶしい」などの症状を来します。原因は主に加齢ですが、先天性のもの、外傷によるもの、内科的疾患によるものもあります。特効薬は有りませんが進行を抑制する作用がある点眼液や内服薬が用いられます。混濁が進行し日常生活に支障を来すようになると手術の適応となります。手術が必要になった場合は連携病院の信頼できる執刀医をご紹介いたします。また、連携先によっては当院院長執刀による手術が受けられますのでご相談ください。

  • 緑内障

 緑内障は視神経萎縮により視野狭窄を来す疾患です。日本では40歳以上の約20人(5%)に一人が緑内障にかかっていると推定されています。緑内障は病状が進行するまで症状に乏しく自覚しにくいため眼科検診を受けることが大切です。治療は眼圧を下げる点眼薬のほか、レーザー治療、手術などが行われます。当院では緑内障の早期発見・早期治療を重点項目の一つとして取り組んでおります。

  • アレルギー性結膜炎・花粉症・春季カタル

 アレルギー性結膜炎はお子様を含め近年増加している病気です。治療は抗アレルギー薬点眼液のほかステロイド点眼液が有効です。ステロイド点眼液は眼圧上昇、感染症などの重篤な合併症があるため眼科医の管理のもと慎重に使用する必要があります。春季カタルはステロイド点眼液の他、免疫抑制剤点眼液が有効です。

 アレルゲン(アレルギーの原因物質)を知ることはアレルギー疾患の予防に役立ちます。当院ではアレルゲンの迅速診断検査も行っております。指先から少量採血し主要な吸入性アレルゲンを短時間で測定することができます。この方法はお子様でも検査ができます。おおむね中学生以上では腕から採血できるようになるため、より精密で多種類のアレルゲン検査が受けられます。

 スギ花粉症はスギ花粉をアレルゲンとするアレルギー疾患で日本では約25%がかかっていると推定され、アレルギー性結膜炎のほかアレルギー性鼻炎や皮膚炎も伴います。

 スギ花粉症の対症療法として、診療ガイドラインに従って抗アレルギー薬点眼液,ステロイド点眼液,抗ヒスタミン薬内服,抗ロイコトリエン薬内服,ステロイド点鼻薬を用いて治療を行っております。

 更に当院では舌下免疫療法(減感作療法)薬『シダキュア』のほか、抗IgE抗体製剤『ゾレア』の皮下注射による治療を行っております(健康保険適応)。ゾレア注射はスギ花粉飛散期(2月〜5月)に実施しております。

 症状が重い場合は、従来の対症療法に加えシダキュア舌下内服、ゾレア注射を組み合わせて治療を行うこともあります。

 

ステロイド点眼液は自覚症状なく短期間で眼圧上昇と視野狭窄をきたし重篤な緑内障(ステロイド緑内障)を発症するリスクがあるので注意が必要です。ステロイド点眼液は痒みや充血を抑える効果が強くとても有効な薬ですが、一方でこのような重篤な副作用もありうるため、眼科で定期的な眼圧検査を受けながら使用することが非常に大切です。特に小児・若年者やベタメタゾン点眼液は注意が必要です。

 

※当院でシダキュア治療・ゾレア治療を行う場合は、特に眼科的な病状につき詳細に把握しながら行いたいと考えおりますので、眼圧・視力などの基本的な眼科検査を受けていただいておりますので予めご了承ください

  • 糖尿病網膜症

 糖尿病網膜症は初期には自覚症状がなく、自覚症状が出始めると急激に視力を失うという特徴があり、厳密な血糖コントロールに加えて定期的な眼科検診がとても重要です。当院では三次元眼底画像解析装置により網膜症を初期から正確に評価するよう努めています。くわしくはこちらをご覧ください。

  • 加齢黄斑変性

 加齢黄斑変性は網膜の中心である黄斑部に出血・浮腫または萎縮を生じ、「ゆがみ」と視力低下を来す病気です。片方の目だけに生じた場合、両目で見ていると気がつかないことがあります。当院では三次元眼底画像解析装置を用いて早期診断に取り組んでおります。治療は簡単ではありませんが新生血管により出血・浮腫を生じるタイプ(滲出型)では、新生血管を抑制する薬(抗VEGF抗体:ルセンティス、アイリーア)の硝子体注射が開発され治療効果が得られるようになってきました。

  • ドライアイ(乾き目)

 ドライアイ治療用の点眼液が治療の主体ですが、症状が重い場合は涙液の流出を抑える涙点プラグによる涙点閉塞術を併用することもあります。

 当院では赤外線によるマイボーム腺観察装置を用いてドライアイの主な原因の一つであるマイボーム腺機能不全についてより正確な診断に努めております。

  • 涙道閉塞症[涙囊炎(るいのうえん)、鼻涙管閉塞症]・流涙症

 眼の表面を潤すため、涙は常に少量分泌され続けています。一方、余分な涙は涙管(涙道)を通って、鼻腔に排出されます。涙管が詰まるとこのバランスが崩れ、悲しくもないのに涙が出て止まらないという状態(流涙症、涙目)になります。感染を起こすと涙のう炎になりメヤニが増えます。当院では涙のう洗浄、ブジー法のほか、涙管チューブ挿入術により治療を行っております。

 赤ちゃんで先天的に鼻涙管が閉塞している場合、自然治癒も期待できることから当院ではまずは抗菌薬点眼と涙のうマッサージを試みながら経過を観察し、生後5-6ヶ月前後で先天性鼻涙管閉塞解放術(ブジー法)を行っています。多くの場合この方法によって治癒することが期待できます。

  • 霰粒腫(さんりゅうしゅ)、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、ものもらい

 点眼薬のほか、治りにくい場合はステロイド注射や切開・摘出術を行います。

  • 稗粒腫(はいりゅうしゅ)

 目の周りにできた直径1‐2mmの白くて小さく硬い丘疹(ぶつぶつ)。粉瘤(アテローム)の小さなものと考えられていて、当院では痛みの少ない方法で摘出術を行っております。(下段参照)

  • 眼瞼けいれん・片側顔面けいれん

 眼瞼けいれんが長引く場合はボツリヌストキシン治療(ボトックス注射)が有効です。必要に応じて神経内科や脳神経外科と連携して治療にあたります。

  • 小児眼科

 幼少期、学童期の視力障害の精密検査を行っております。

 視覚の発育は幼少時期(10歳位まで)に限られているため早期発見・早期治療がとても大切です。遠視や乱視による弱視は眼鏡装用で改善することも期待できます。三歳児検診や学校検診等で視力低下を指摘された場合は必ず眼科を受診しましょう。

  • 眼鏡処方・コンタクトレンズ処方(要予約)

 遠用眼鏡、近用眼鏡(老眼鏡)、遠近両用(累進多焦点)眼鏡の処方等

 コンタクトは1日使い捨てのみ処方しております。詳しくはお問合せください。

  • 近視進行抑制

 携帯型端末の普及など児童の生活環境の変化に伴い近視の低年齢化が進んでいます。近視の進行を抑えるため生活指導、点眼薬、近視進行抑制眼鏡などの方法が試みられており、当院でも取り組んでおります。

《稗粒腫摘出術》

皮膚麻酔テープと専用の器具を用いて摘出します。

医療連携

手術や専門的な検査・治療が必要な場合、大学病院など適切な医療機関と連携し治療を行います。

  • 東京大学医学部附属病院(本郷三丁目、御茶ノ水)
  • 杏林大学医学部付属病院(三鷹)
  • 東京医科歯科大学附属病院(御茶ノ水)
  • 東京医科大学附属病院(西新宿)
  • 慶応大学病院(信濃町)
  • 河北総合病院(阿佐ヶ谷)
  • 荻窪病院(東京都指定救急医療機関)(荻窪)
  • 宮田眼科 東京(四谷)
  • 武蔵野眼科(三鷹)
  • 東京衛生病院(荻窪)
  • 東京警察病院(中野)
  • 井上眼科病院(御茶ノ水)
  • 南青山アイクリニック(溜池山王)
  • 日本橋白内障クリニック(三越前、新日本橋) 他

臨時休診のお知らせ

下記の日程で休診となります。ご不便をおかけいたしますが、ご了承ください。